モラハラで悩まれている方へ
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目次
モラハラとは
モラハラとは、「モラルハラスメント」の略語で、一般的には、モラル(良識とされる道徳や倫理)によって行われるハラスメント(嫌がらせ)のことを言います。
セクハラやパワハラという言葉が浸透していく中で、新しい形のハラスメントとして登場しました。ちなみに、法律には、モラハラという言葉は出てきません。
法律上のモラハラ
モラハラの代表例としては、夫(又は妻)が配偶者に対し、暴言を吐き、精神的な苦痛を与えるものです。ただし、ここで注意しなければいけないのは、モラハラと主張されている全ての言動が法律上違法になるわけではありません。
昨今、モラハラという言葉が独り歩きし、モラハラと相手に言えば、相手の全ての言動が違法行為と評価されるかのような使われ方が増えてきています。
あくまで、モラハラと主張されている対象の言動が、法律上どのように評価されるものなのか、具体的に着目する必要があります。
言葉の内容、発言回数、声の大きさやその期間、発言の際の状況などの様々な事情を考慮して、社会通念上、一般常識の範囲内を超えているような場合には、違法性を帯びる可能性があります。
そのため、一般の人が見て、お互い様と評価されるような夫婦喧嘩の範疇に入るものだと、例え一方がモラハラと主張していても、法律的な意味においては違法性がないということになります。
人格を否定するような言動を行い、一方的に精神的苦痛を加えられているようなケースでは、人格権等の侵害となり、損害賠償責任を負う可能性があります。
モラハラを主張する場合
また、モラハラを主張する場合、後で言った言わないの水掛け論にならないために、証拠を集めておく必要があります。夫婦間のやり取りは、通常、記録化されているものではないので、後で発言内容を否定されると、立証ができません。
証拠がないと、裁判のルール上では、そのような発言は、無かったものとされます。そのため、不測の事態に備えて、証拠を準備しておく必要があります。証拠としては、ボイスレコーダーに録音する、LINEなどのSNSのデータを保存しておくなどが考えられます。
モラハラでお困りの方は、一度、法律の専門家である弁護士に相談することをお勧めします。
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